今、少しずつユニフォームの裾は上がってきているが……
MLB、NPB、ともに今はユニフォームのパンツの裾を下げ切って、スパイクにかぶるような形にする着こなしが主流だ。一時よりは、裾を上げてストッキングを30~40㎝ぐらい見せる選手が出て来ているが、みたところ7~8割はまだ下ろし切り派が多数派であるようだ。
これが僕には残念だ。
野球のユニフォームの基本(あくまで昭和オヤジの)
プロは昔は皆ストッキングとソックスの重ね履きをしてそれを見せる着こなしをしていたものだ。もちろんアマチュアも。といっても、僕が野球というものを見始めたのは昭和の40年代、1965年以降ということになるので、昔というのはその時代からしばらくということだ。何にせよ、その頃が自分の中では野球選手の見た目の基本ということになる。
だんだん下がるパンツの裾
それはともかくユニフォームのズボン(パンツっていうの?)の裾はだんだんんと下に移動していった。
昭和40年代といえば日本では巨人の9連覇の時代だ。だから長嶋さんのそうだな、膝から下の間の7割ぐらい(30㎝ぐらいかなあ)その重ね履き状態を見せているのが標準だという感覚があったのだ。対して王さんが裾をある年から裾の位置を下げて、ぽつぽつと他の選手がまねるようになったものだ。露出度は20㎝ぐらいだったか。
それ以後、露出度はどんどん短くなり、裾はスパイクのほんの少し上、そして現在のほぼスパイクにかぶせ切って裾は地面に引きずる状態になっていった。
昔はほとんどMLBの試合なんてテレビで見ることはできなかったが、わずかに週刊ベースボールの記事写真等で見る限りは日本とだいたい同じ感じだと思えた。まあ、裾の下がり傾向はMLBの流行を日本選手が真似たものだったろう。
そろそろいいんじゃないか
で、今、そのストッキング露出が戻ってき始めている。別にぼくには何の得があるわけでもないが、何かちょっとうれしい。ストッキングにも色と横ストライプなどのデザインがあり、ユニフォームの一部だという実感がある。せっかくでも、まだまだ少数派で残念だ。
それに加えて露出部を見ると、昔のようにストッキングは前後が繰りぬかれて中のソックスが見えるという形でなく、要は単に長い靴下を履いているといった感じである。
昭和40年代よりさらに以前の選手の写真を見ると、その頃は重ね履きでなく、長靴下という感じだから、僕が見始めた原初のイメージのさらに前の基本なのかもしれないが。
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