2020ワールドシリーズ、終わりました。

第6戦でスネルが今ポストシーズン、最高のピッチング。だったのだが……

誰が見ても、この日のスネルは今回のポストシーズンで一番のピッチングでしょう。球威はいつもあるんだけど、とにかくコントロールがよくて四球を1個も出さなかった。3ボールになったのも1回か2回だけ。それでいて球威はいつも通りだから、5回までに三振9個。
しかし何しろ、チームが初回のアロザリーナのホームランの1点だけ。序盤こそチャンスは2回ほどあったものの、その後、まったく得点できそうな気配がない。こりゃあ、1球でも失投すれば1発を浴びてたちまち同点だぞ。追加点取ってくれよ、と思っているうちに、6回1死からバーンズにヒットを許したところで、キャッシュ監督はあっさりスネルを代えてしまった。
球数はまだ73球、被安打2で無四球だったのになあ。この交代は米メディアでもかなり論議を呼んでるらしい。それもうなずける。しかし、今年はこうしたキャッシュ監督の采配でここまで来たんだから、しかたない。

残念。

第6戦で終わってしまい、レイズファンとしては残念至極ですが、まあよくやった。短いシーズンだったけど、リーグ1の高勝率で地区優勝。地区シリーズでは、本来のレギュラーがそろったヤンキースが来て、これはシーズン中の8勝2敗の通りにはいかないぞと見られていました。実際、初戦を落とし、苦しい展開だった。スタントンにホームランを連発されて、一部ではやっぱりけが人が戻ってくればヤンキースのもんだ、みたいな見方もありましたが、第5戦でチャップマンからブラッソーがホームランを打って勝ち上がった。しっかり勝ち上がった。

リーグチャンピオンシップでも、アストロズ相手に3連勝から3連敗して追い込まれたが、これも第7戦をものにして勝ち上がった。よくがんばりました。

敢闘賞は……

もちろん、アロザリーナ。ポストシーズン10本のホームラン新記録をルーキーでやってのけるのだから、驚異。来シーズンへ、期待は高まります。

ヤ―ブロー、地味な役どころでがんばったよ。ローテーションの谷間の先発が多かったが、それでALCSの第3戦取ってしまえたのだから。

残念だったのが2点。
アダーメスが打のほうでまったく精彩がなかったこと。アロザリーナがホームラン打つたびにベンチ前で人一倍騒いで盛り上げ役やるのはいいんだけど、自身が打てないことが余計に際立ってる印象でした。僕の目には。最後の打者になってしまったけど、その打席でも初球空振りすると、あとのストライクは2球とも見逃しの三振。すでに戦意喪失に見えたな。大差がついてるならわかるけど、一応まだ2点差なのだ。調子悪くても、やる気は見せてくれよ。

もう一つ。それはグラスナウのピッチング。球威はすごいんだが、やっぱりコントロールですよね。四球が多いし、そうでなくとも3ボールになる頻度が高い。
モートン先輩や第6戦のスネルのような……とまではいかなくとも、コントロールが向上すればかなりの勝ち星がついて来るだろうし、大一番でも相当な投球ができるはず。がんばってほしい。

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