ミート時、ボールはへこむ。

ゴルフボールはインパクトで凹むのはよく見るが…

ゴルフ雑誌等で、ドライバーがボールにインパクトした瞬間、ボールがベタッとクラブフェースにくっついている、つまりボールのインパクト面が球面から平面になっている(つぶれている)のはよく見かけますね。野球ではどうなのでしょう。

野球でも同じ

MLB、日本のプロの野球とも、バットは木製でゴルフクラブのように硬い金属ではないので、どうなんかいなと思ってしまいますが、スロー映像のアップ画面で見ると、やはり同じくボールはつぶれているようです。よく撮れている映像でのアップだと、ボールがバットにひっついてるのが見えますからね。

木製バットはゴルフクラブのように金属でない分柔らかいから、バットの方がへこんでいるという推測もできなくはないですが、もし木が凹んでたら復元して凹みが元に戻ることはないでしょうから、やはりボールが凹んでいるのでしょう。硬球とはいえゴルフボールと同じで、やはり激しい衝撃だと一瞬つぶれてその後、ほぼ元の形状に復元するのですね。

おそらく、このつぶれがないと、高い打球速度、つまり角度がよければホームランになるような飛距離はでないのでしょう。

ただし

とはいえ、どんなミート(インパクト)でもつぶれてベタッとひっつくかというわけでもないでしょう。一定以上の物理的エネルギーを伴う激しい衝撃で、しかもそれに対して衝撃以後にバットがなおも一定以上のエネルギーを維持していくことが条件かと思われます。いわゆる振り負けないというやつです。

ボールの球速は一定以上でなければいけないか?

ゴルフの例をとれば、球速ゼロですから、そんなことはないですね。野球でも、ティーバッティングで柵越え打ってしまう人もいますから、やはり必須条件ではないはずです。ただ、130M以上の飛距離のような大ホームランとなると、やはり投球を打つのでないと無理でしょう。

ただ、「球速が速い分、しっかり当たれば飛ぶ」という話がありますが、カーブ等の変化球でも東京ドームの看板直撃みたいな当たりは出てますからね。どうなんでしょう。逆に「ほぼ芯でミートはしましたが、球の勢いに負けてあと一つ伸びがなかったですね」なんて解説もよく聞きます。

バットをまったく引かず打球の勢いを殺さないバント、というのを想定してみれば、速い球の方が打球は長い距離を飛んで転がります。当然です。

速い球であればミート時の大きな衝撃に負けないバットの減速が少ないスイングでボールを凹ます、遅い球であればスイングの自力でボールを凹ます力。これが必要なのかと思います。

まあ、机上の理屈になってはしまいますが、打者に必要なのは……
①速い球ならスイングスピードより、衝撃に負けないで振り切る力。
②遅い球なら自分のスイングスピードでボールを凹ます力。
ってことになるのかと思います。って言っても、速い球を打つのにスイングスピード上げないでミートできるなんて、よっぽど早めに振り始めないと無理だろうから、結局は何にせよスイングスピードという話にはなるんでしょうか。

ただ、②の場合ならスイングスピードがあればインパクトに向かってある程度バットを放り投げるような感じでOKでもいいのではないか。しかし①の場合、ミート後なおかつゆるめないで振り切る、という必要性はあると考えられます。

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