マルゴー、三塁キャンバスに鬼の粘着

5回裏、ドジャースがチャレンジするも…

ワールドシリーズ第5戦の5回裏、先頭で四球で出塁したマルゴーが二盗に成功、捕球に入ったテイラーがライト方向へボールをそらす。しばらくそのことに気づかなかったマルゴーだが、振り向いて事態を了解すると、三塁へ走るかどうかしばし迷うが、結局走った。

いやー、しばらく気づかず、気づいてからも決断までしばし時間がかかりましたからね。アウトかと思いました。でも送球がそれたのもあってセーフ。と思ったら、ロバーツ監督がけっこう自信ありげにチャレンジ。本塁側からのテレビのスロー映像では、マルゴーがヘッドスライディングで三塁キャンバスに手をかけたのは文句なく三塁手ターナーのタッチより早かった。だが……、キャンバスに手をかけた後、勢いで前へ行く間に左手が離れているときに体が浮いて、体のどこもキャンバスに付いていないように見え、そしてその間もターナーはしつこくタッチし続けていた。

執念の右腕

ああ、チャレンジでやられたか、と思ったが、結果はセーフ。三塁側スタンド方向からの映像で見ると、体が浮いたように見えた間、右手から前腕のあたりででキャンバスを抱え込むように触れ続けていたのですね。マルゴー、ナイス。

何と本盗

その後無死1、3塁となるが、ウェンドル、アダーメスと凡退。二人の内どちらか外野フライ打ってほしかった……。このままではアカンと思ったか、打者キアマイアーの何とマルゴーが本盗をかける。カーショーは両手を高く上げるいつものモーションを起こしていたが、外してホームへ投げる。送球は高めにいったが、キャッチャーのタッチが遅れるほどではなかった。判定は無情にもアウト。

確かにタイミングはアウトと見えたが、マルゴーはタッチ避けつつの左手のベースタッチに手応えがあったようで、チャレンジしてくれとベンチにアピール。リプレイのスロー映像では土煙でマルゴーの左手の方が捕手のタッチより先かどうか何ともいえない。結局キャッシュ監督はチャレンジを見送った。この試合すでに一度チャレンジに失敗してたのだが、それがなければチャレンジしてたかもなあ。チャレンジ成功だった可能性もないではない。

しかし、マルゴー、ナイストライだ。キアマイアーがどう感じたかは微妙だが、ナイストライだ。

結局、この好機を逸したことが試合の分かれ目だったかなあ。その後1点を追加されて以後、両チーム無得点のまま試合終了。まあでも、マルゴーの果敢な試みは称えたい。

敗因は

やっぱりグラスナウの投球は不安定なところが多いよなあ。3ボールにしてしまうことが多いし、そうすると、ボールになってもいいような勝負球が投げにくいからどうしても甘くなる。球威は十分にあるのだが、MLBの打者たちは100マイルの球でも球種の予測通りでコースが甘いと打つ確率は高い。必ずとはいわないが、そういうケースが3~4人あったら1人は打つだろう。打者は2~3割打ってるんだからね。
もちろんスリーボールになったらフォアボールにもなる。塁に走者を背負えば、点を与えまいと配球も限定的になるだろう。

今年のWS,グラスナウの先発はもうない。今後、頻繁にスリーボールにしないことが求められるだろう。初回は立ち上がりの試運転的調整をしつつの投球としても20球いない、その後のイニングは平均15球以内というふうに行ってもらいたい。今年の出番は7戦があった場合のリリーフぐらいだろうが、対処できるか。

何とか不調を打開してほしい選手

アダーメスと筒香かな。アダーメスはこのところ少し上向き加減かなと思ったが、きょうはまたからっきし。1死1、3塁で外野フライ打ってくれよ。と期待したが、カーショーの外目低いところにおさまるカーブ(見送ればたぶんボール)をあえなく三振。きょうに限らずあえなく三振が多すぎる。何とか不調の打開策を工夫してくれ。

筒香は代打がほとんどだからなあ。ま、がんばってくれとしか言いようがない。

第6戦はスネルが先発。ドジャースは不明。スネルもボール先行タイプになってしまってるだけに、何とかそこらへんを立て直して味方の得点モチベーションを上げてもらいたい。がんばれ。アロザリーナも徒労感に陥らないようがんばれ。

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